2016/05/16 不正咬合・矯正治療について 田中 めぐみ
気温も高くなり初夏の訪れを告げていますが、皆様いかがお過ごしですか?今月は、矯正に関して皆様にお伝えしたいと思います。

歯並びを悪くする癖には、1.指しゃぶり2.ものを咬む癖3.舌習癖(弄舌癖、舌突出癖、異常嚥下癖、咬舌癖など)4.咬唇癖5.口呼吸6.頬杖7.眠る時の癖(うつぶせ寝、横向き寝)などがあげられます。
歯は少しの力であっても長時間かかることによって移動したりしますので、これらが原因で歯列不正を起こすこともあります。
遺伝的素因や、顎の大きさ等も関与するため、これらが全ての不正の原因ではないですが、上記の癖については直された方がよいでしょう。

次に、不正咬合の種類についてですが、1.叢生(前歯のデコボコ、乱杭歯)2.上顎前突(出っ歯)3.反対咬合(受け口)4.過蓋咬合(前歯の噛みこみが深い)5.開口(奥歯の一部しかあたらず、前歯がかみ合わない)6.交叉咬合(あごの横ずれ)などがあります。不正咬合について分からないことや不安に思っていることがあれば、御相談されてください。

1 上顎前突症例


2 反対咬合症例


最後に、矯正装置をつけていらっしゃる患者様の食事指導についてお伝えします。
・りんごやおせんべい、固い野菜のまるかじりはしないで下さい。
・歯につきやすいキャラメルやガムは食べないで下さい。
・装置が壊れやすいので気をつけて下さい。
・食べてすぐ歯磨きをしないとカレーやケチャップ、コーヒーやお茶などで装置の一部が変色することがあります。

1 矯正治療中症例