2015/01/27 歯科用CTについて 池田 知穂
明けましておめでとうごいます!
インフルエンザが猛威をふるっているようですが、皆様いかがお過ごしですか?

さて今回は、昨年冬に当院に導入いたしました歯科用CTについてご説明させて頂きたいと思います。

CTとは、Computed Tomographyの略で、コンピュータを駆使したデータ処理と画像の再構成で断層写真を得ることができる装置です。
通常の歯科用レントゲン装置は平面的(2次元)な画像ですが、歯科用CTは撮影したところを、あらゆる角度からの断面を表示でき、立体的(3次元)な画像診断が可能です。

そのため、以下に挙げるような歯科治療において大きな役割を果たします。

1. インプラント治療
埋入する部位の骨の状態(質や厚み、高さなど)や神経の位置把握の診査に利用し、より正確で安全性の高い治療を行えます。

2. 抜歯
親知らずなどの埋まっている歯を立体的に把握することができ、歯根の方向、神経との距離も分かります。

3. その他
歯周病の状態の診査、根管治療、矯正治療などにも役立ちます。



このような精密な検査をするのは大変そう…とお思いかもしれませんが、
撮影方法は今までのレントゲン写真とほとんど変わりなく、撮影時間も10秒程度で終わります。
また、被爆量(撮影時にあびる放射線の量)は医科用CT装置(頭部X線CT撮影)の約10分の1程度と言われており、これは、東京・ニューヨーク間を飛行機で往復する際にあびる放射線の量とほぼ同等で、安全性は高いと言えます。

今後は、必要に応じて、CT画像を活用し、患者様に今まで以上に分かりやすい説明を行い、安全で正確な治療を行っていきたいと考えています。
CTについてのご質問、ご相談などありましたらお気軽にお尋ね下さいね!