2014/05/08 歯周病細菌について 長瀬 麻倫
まだ朝晩は少し肌寒い日が続いていますが、体調を崩されたりされていませんか?
体調を崩されると歯茎が腫れぼったくなったりすることもあるかと思います。歯茎が腫れぼったくなる原因のひとつにお口の中にいる歯周病細菌があげられます。

そこで今回は歯周病細菌についてお話しさせていただきたいと思います。

みなさんのお口の中には500~700種類の細菌が生息していると言われています。
また、磨き残しの歯垢1mg当たりの細菌数は1億個あるとも言われています。
その中には歯周病や虫歯の原因となる細菌もいます。その細菌がたくさんお口の中にいると、歯周病や虫歯がすすんで歯を失う原因となっているのです。

下の写真は、歯周ポケットの中の歯垢を顕微鏡で見たものです。


当院では顕微鏡でこうした細菌が動いているところを実際に確認することもできます。

歯周病細菌は酸素が苦手なので、歯周ポケットの深い場所を好み、増殖しています。
また、歯周ポケットの中は歯ブラシが届きにくい所でもあります。そのため、歯周ポケットを定期的に歯科医院で洗浄し、細菌の少ない状態を維持し、歯を守っていくことはとても重要になります。
当院では、細菌のコントロールの点からも1~2ヶ月に1回の定期的なクリーニングによるお口のメンテナンスをされることをおすすめしています。これは、3ヶ月以降では、一度洗浄した所でも、期間が空きすぎると、洗浄前の細菌の数に戻ってしまうとも言われているからです。お忙しい方でも、できれば、3~4か月に1回、歯石取りに来ていただいてケアさせていただければ、歯茎の健康のためにも良いかと思います。
定期的なクリーニングの際に1度、洗浄のご説明に顕微鏡で実際に細菌を見ていただいた方もいらっしゃいますが、まだ見たことがない方で、希望される方はスタッフまで気軽にお声をかけてください。