2014/02/26 キシリトールについて 高倉 由香
立春を迎え、暦の上では春になりました。
しかし、まだまだ寒い日々が続いておりますが、体調は崩されてないでしょうか?

さて、今月はガムでお馴染みのキシリトールについてご紹介します。
キシリトールは、天然の甘味料と言われており、今ではコンビニやスーパーなどで気軽に購入でき、虫歯予防に効果のある食品材料です。
では、どのようにして虫歯予防に効果があるのか?どのような商品を選べばいいのか?
などについて、お話させて頂きます。

【1】 キシリトールと虫歯予防

お口の中にいる虫歯菌は、みなさんの食べた砂糖を餌にして、お口の中で排泄をします。この排泄物が歯を溶かし虫歯ができてしまいます。
しかし、この虫歯菌はキシリトールを食べても砂糖のように消化することができません。よって、キシリトールを食べると下痢をしてしまい、この下痢が続くと虫歯菌は弱って死んでしまいます。それによって菌が減り、虫歯予防効果があるのです。


※ そのほか、キシリトールにはネバネバの歯垢をサラサラに変えてしまい、歯ブラシで落としやすくする作用や、摂取する事で、唾液の分泌を促し初期虫歯を修復する効果も期待できます。


【2】 キシリトールガムの取り入れ方

1. 1日3回、毎日摂取するのが効果的といわれています。
2. ガムを噛む時、最初のツバはすぐに飲み込まず2分間程度お口の中全体にキシリトールをいきわたらせましょう。
3. ガムは5~10分間噛み続けましょう。
※ ガムを噛むのが難しい小さなお子様はタブレットがおすすめです。(図3)


【3】 キシリトールが配合されている商品


【4】 商品を選ぶ時はキシリトールの含有量をチェックしてみましょう

虫歯予防の為には商品の甘味成分の半分以上がキシリトールであることが望ましいです。キシリトールの含有量は商品の成分表示を見て、簡単な計算をすると分かります。
計算式は(キシリトールの含有量÷炭水化物の量(糖質)×100)です。


※ 結果の数字が50%以上で100%に近ければ近いほど虫歯予防に効果的です。

歯医者さんでの定期健診や、フッ素塗布、歯のクリーニング(PMTC)などと合わせて、気軽にできるキシリトールでの虫歯予防を、皆様も取り入れてみられてはいかがですか?