2019/02/04 幼若永久歯の虫歯予防 萩尾 真紀
明けましておめでとうございます、皆様お元気でおすごしですか。
子供さんの治療を担当させていただくことが多いので、今回は子供さんのお口の中の予防についてご紹介させて頂きます。
今回のテーマ「幼若永久歯(ようじゃくえいきゅうし)」とは、お口の中に出てきて間もない永久歯のことです。
歯は出てきた時(萌出といいます)には、歯の形はちゃんとできていますが、歯の質は十分に成熟しておらず、とても弱くできています。そのため虫歯になりやすく、虫歯の進行も早いのです。また、萌出途中は歯肉が被っていて、歯磨きがとてもしにくいので、かみ合わせの溝に汚れが溜りやすくなります。
下の写真は萌出したての6歳臼歯です。かみ合わせの青く染まっているところが汚れです。
このままにしておくとかみ合わせのところから虫歯になってしまいます。
そこで、おすすめしているのが幼若永久歯の早めの予防処置、シーラントです。
シーラントは歯のかみ合わせの部分の溝を埋める歯科用プラスチック。方法は、歯のお掃除をして、シーラントを歯の溝に流して光で固めるだけ。とても簡単な処置です。


乳歯に虫歯があるお子さんは、すでにお口の中に虫歯菌が生息しているので、幼若永久歯も虫歯になる可能性があります。歯磨きはお口の中の虫歯菌を減らし、虫歯菌の出した虫歯の原因物質を取り除くとても有効な方法です。更にシーラントを使用することで、歯の溝をガード出来るので、虫歯のリスクを減らすことができます。
お子さんの虫歯を予防するシーラントをご希望の方はお気軽にご相談下さい。