2016/10/03 歯肉の着色について  長瀬麻倫
朝晩は涼しくなって過ごしやすくなってきました。

皆さん夏の疲れは出ていませんか?疲れたりすると歯周病細菌に対する免疫が落ちて、歯肉が腫れぼったくなってしまうことがあります。

実は喫煙されている方は何倍も歯周病の進行が速いと言われています。

たばこのヤニ取りを希望される患者様をたまにお見かけします。歯の表面の着色をきれいにお取りして、「きれいな状態を長持ちさせたい!」と思っていただければいいのでしょうが、なかなかそうはいかず、大多数の方は「また付いたら取りに受診しよう」と考えていらっしゃいます。歯の表面に付いた着色は歯石取りやクリーニングの30分前後で除去できますが、タバコの着色は歯だけに付くわけではありません。歯茎にも付くのです。今回は歯茎の着色の除去についてお話をさせていただこうかと思います。

歯茎への着色を除去するにはレーザーで焼いたり、薬液で焼いたりする方法があります。当院では薬液での除去を行っています。

まず1日目。薬液を着色のある部分につけます。焼かれた部分が白くなりました。

これで1回の処置は終わりです。

初日の歯肉の様子


個人差はありますが2日目くらいには白くなった部分の下に新しい表皮ができて、白い部分が剥がれてきます。

この行程を3回ほど繰り返します

2日目の歯肉の様子


3日目の歯肉の様子


この行程を3回ほど繰り返します。

今回は被験者の方が喫煙を続けられていることもありましたが、若干、歯肉の着色が消失しました。

喫煙により歯茎への血液の供給が少なくなり治癒が遅くなって2回目3回目の時期も遅くなってしまうため、着色の除去をしている期間は禁煙をされたほうが良いように感じました。また後日、数回は着色の除去をさせていただく予定です。

皆様も、何かあればお気軽にお尋ねください。