2013/11/25 日本口腔インプラント学会専門医としての治療方針 医療法人社団桜香理事長 案西浩平
口腔インプラント治療は、歯を喪失した場合にそれを補う方法として、従来の入れ歯やブリッジと比較し機能性や審美性に優れた回復法と言えます。入れ歯と違って固定式で装着感が良く、ブリッジと違って周囲の自分の歯を削合したり負担を掛けたりしない利点を併せ持っています。ただし、①悪性腫瘍で歯を喪失した場合を除いては健康保険が効かないため、1歯15~30万円程度の費用がかかること。②患者様固有の骨量や質によっては適応できないこと。③外科治療となるため出血や疼痛などを伴うこと。については欠点と言えるので、インプラント治療を選択する際は正しいカウンセリングを受ける必要があります。
わたしども日本口腔インプラント学会専門医は、学会発表・症例提示・論文掲載・口頭試問等の公正な評価を経て資格取得をしていますが、その根本にあるのは「医療安全」であり、2012年度の最終筆記試験のテーマもそれに関わるものでした。
日本口腔インプラント学会は日本歯科医学会唯一の公益社団法人格を有し、会員数約12,600名、専門医数約900名で、福岡市内の開業医ではわたしを含めて12名が専門医の資格を取得しています。
当院では、CT画像診断装置・生体モニター・AED・低侵襲超音波切削器具・滅菌水循環システム・共振周波数解析装置・炭酸ガスレザーなど「医療安全」に関わる先進機器を網羅し、患者様に安心してインプラント治療を受診頂ける準備をしています。
2020年東京オリンピック招致のプレゼンテーションで滝川クリステルさんが使用した「おもてなし」はニッポンの貴重な文化のひとつですが、同意語ではホスピタリティとも呼ばれ、その語源は病院を表すラテン語のhospesなのだそうです。当院では医療機関として研鑽を重ね、最善の準備で患者様を迎え入れたいと思っています。